輪島市職員 宮城に派遣
放射線量、輪島市より低く
輪島市職員、宮城県に派遣
がれき受け入れへ調査開始
輪島市が方針を固めた東日本大震災で発生した「震災がれき」の受け入れで、市が宮城 県に派遣した職員2人は24日、同県名取市のがれき仮置き場で放射線量を調査した。1時間当たりの空間放射線量は0・05~0・07マイクロシーベルトで、輪島市で計測さ れる放射線量より低い数値を示した。丹圃(たんぼ)俊(とし)記(き)市福祉環境部長 は、ごみをサンプルとして持ち帰り、石川県に放射性セシウム濃度の測定を要請する考えを明かした。
調査場所は名取市第二次仮置き場。同市は津波で沿岸部の閖上(ゆりあげ)地区が壊滅的な被害に遭い、約6万平方メートルの仮置き場に計約30万トンのがれきの山が幾重にも連なっている。
調査は持参した測定機器を用い、木くずや衣類、プラスチック類などごみの種類別に計 4カ所の地上高約1メートル地点で空間放射線量を調べた。それぞれ30秒ごとに1回、 計5回の平均値を出した。
調査を終えた丹圃部長によると、輪島市は志賀原発に近い門前町や三井町で放射線量を調査しているが、0・08~0・09マイクロシーベルトで推移。丹圃部長は「名取市の 調査結果は事前に公表されていた。その数字をあらためて確認したまでで、驚くことではない」と話した。
名取市で数値再確認
ごみサンプル 県に測定要請へ
同行した名取市の木村敏クリーン対策課長は「心配ないと考えている。輪島市ががれきを受け入れてくれれば、支援に手を挙げる自治体が続き、それだけ名取の復興が早まる」と期待を込めた。
ただし、がれきは燃やした場合、放射性セシウム濃度が10~33倍に凝縮されるとの 測定結果もあり、丹圃部長は「焼却前とそれ以降のセシウム濃度の違いについて、県に調 査をお願いしたい。具体的な数字をお示しすることで住民の懸念を払(ふっ)拭(しょく )したい」とした。
これに先立ち、丹圃部長と舛田仁志環境対策課係長は宮城県庁でがれきの状況について説明を受けた。同県震災廃棄物対策課の職員は「虫の大量発生や異臭に加え、自然発火も起きている。一刻も早くがれきを処理する必要がある」と協力を訴え、放射能汚染への不 安が壁となり、広域処理が一向に進まないことにいらだちを隠さなかった。
(北國新聞夕刊・平成24年1月24日夕刊)






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