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美をつくし

2009 年 2 月 12 日

平清盛が厳島神社に写経を奉納したことから「平家納経」といわれています。「平家納経」は、『法華経』28品と『無量義経』、『観普賢経』を各1巻に仕立て、装丁にさまざまな装飾をこらした装飾一品経です。これらに、さらに『阿弥陀経』、『般若心経』そして清盛自筆の願文を加えた一具33巻として、まとまって厳島神社に伝来しています。

ここにみる「薬王品」の見返し部分には、当時の貴族の信仰生活が描かれています。経典を持つ女性が、蓮池を隔てて、阿弥陀如来の来迎(極楽浄土へのお迎え)に対する場面がドラマチックに描かれています。

絵をよく見ると、画面のいたるところにナゾの文字が散りばめられていることに氣づきます。それらは、絢爛豪華な料紙の装飾的な下絵として、蓮の花や葉や岩など、水辺の景物に見立て、遊技的に書き込まれています。これを葦手(あしで)文字といいます。

国宝 平家納経 薬王品 厳島神社所蔵

薬王品 (見返絵)



画中の葦手文字と女性の姿や墨書を続けて読むと、

もしこの女ありて、この命終わらば、すなわち安楽世界に生る

という経説が読みとれます。

信仰と芸術が一つであった時代の王朝の美を十二分に伝えています。
これら装飾経は、仏さまへのラブレター。
見ているだけで、ワクワクしてきます。

好きなんだよな‥
この時代の香り。

 
カテゴリー: よもやま話 タグ:
  1. 美珠
    2009 年 2 月 12 日 19:55 | #1

    きれいですね。
    確かにワクワク!ゾクッ!とくる感じ?。
    この感性は一緒か?
    いやいやきっと違う・・・。

  2. ハクドウ
    2009 年 2 月 12 日 21:48 | #2

    HPかなり本格的に作られていますね。
    結構大変だったんではないですか?

    私も美術品関係は結構好きです。
    文化と宗教と技術が一体となったものが形になったものが芸術作品だと思います。
    当時の最先端、当時の思考をたどっていくのは楽しいものですね。
    今後も楽しみにしています。

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