右旋するマンジ
2009 年 2 月 15 日
お釈迦さまの「おねはん(仏涅槃)」は、一般に2月15日(旧暦)とされています。この日には、あちらこちらのお寺で常楽会(じょうらくえ)や涅槃会(ねはんえ)が催されます。
そこで、おまつりされるのが涅槃図です。なかでも、最も古く、日本仏画中の白眉と称揚される仏涅槃図(国宝・267.6cm×271.2cm)が、高野山金剛峯寺に伝えられています。画面向かって右端に「応徳三年(1086)丙寅四月七日甲午奉寫已畢」の墨書銘があり、制作年代の判明する平安時代の絵画作品として有名です。

お釈迦さまの胸元に描かれたマンジ
さて、中央に横たわるお釈迦様の胸元に注目してください。よく目をこらすと、金色に輝く肌に朱色のマンジが描かれています。縦線の一部が消えていますが、明らかに右旋するマンジです。
マンジは、太陽の無限に発展する生命力を示したものといわれています。右廻りするマンジは、北半球にあって、太陽の運行と関わりがあるようです。日の出、日中、日没、夜、そして、日の出、日中、日没‥ こういった循環の中、一つ一つ生成を重ねていくところに、お釈迦さまの永遠のいのちを観じます。
胸元のマンジは、宇宙の真理であると同時に、不滅の滅のシンボルです。全宇宙の生きとし生けるもの、ありとあらゆるものを包み込んで、全宇宙をつらぬいている大いなる生命の働きそのものです。
すでにお気づきでしょうが、摩利支天のシンボルも「右旋するマンジ」です。
ところが、私たちが、ふつうに使っている活字フォントのマンジ(卍)は、なぜか、左旋するマンジ。
どうしてかな‥




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