薔薇水

2009 年 7 月 7 日

能登半島地震の被災地で、のべ700名様にご利用いただいた足湯をご利用いただきました。

私たち「高野山足湯隊」のおこなうサービスの一つに、アロマを用いた足湯による傾聴ボランティアがあります。

その際、一番人気だったアロマは何だったと思いますか?

薔薇水です。

エレガントなバラの香りと仏教は、まったく縁が遠いように思われますが、ところがどっこい、意外や意外、奈良時代には薔薇水が利用されていたようです。

先頃、平城京に建てられた西大寺の旧境内で、西アジアから伝わったイスラム陶器のつぼとみられる破片が見つかり、研究者の話によると、その中に、ひょっとすると、西アジアで古くから使われていた薔薇水が入っていた可能性もあるということです。

また、それを使った人物として、称徳天皇の病気を加持で治したという僧、道鏡(??772年)が考えられるということです。

真言行者がアロマ・セラピストと看護師とチームを組んで、被災地で足湯をによる傾聴ボランティアをおこなってきましたが、そのルーツは、はるかシルクロードにあったという、夢のようなお話しです。

ワクワクしますね。

西大寺旧境内 イスラム陶器の破片、平城京で初出土 奈良

7月3日19時38分配信 毎日新聞



平城京跡で初めて見つかったイスラム陶器の破片=奈良市の市埋蔵文化財調査センターで2009年7月3日、宮間俊樹撮影

平城京跡で初めて見つかったイスラム陶器の破片=奈良市の市埋蔵文化財調査センターで2009年7月3日、宮間俊樹撮影



平城京内に奈良時代に建てられた西大寺の旧境内(奈良市西大寺新田町)で、西アジアから伝わった「イスラム陶器」のつぼとみられる破片が見つかった。奈良市埋蔵文化財調査センターが3日、発表した。「神護景雲2(768)年」と書かれた木簡も出土し、8世紀に伝わったと判明。イスラム陶器は大宰府跡(福岡県太宰府市)などで9世紀以降のものが見つかっているが、それより古く、平城京では初出土。奈良時代の海上交易を考える上で貴重な発見となる。

住宅建設に伴い、4月から調査。旧境内西南の溝の跡(深さ約1.5?2メートル)から、土器などと共に破片19点が見つかった。イスラム陶器は現在のイラクを含むアッバース朝(イスラム帝国)の領土内で作られた。破片には青緑色の釉薬(ゆうやく)が内外面に厚く塗られ、高さ約50センチのつぼとみられる。「海のシルクロード」と呼ばれる海上ルートで中国へ運ばれてきたものだという。

6日から31日まで同センター(奈良市大安寺西2)ロビーで展示する。【花澤茂人】

◇つぼの中には何が…ジャム、バラ水それとも鑑賞用

青緑色に輝くつぼに入っていたのは、ジャムか、バラ水か、それとも??。奈良市の西大寺旧境内で見つかったイスラム陶器のつぼは、油や香料を運ぶ容器として西アジアでは広く使われていたものだった。約1万キロものかなたから、つぼは何を平城京に運んだのか。専門家たちも想像を膨らませる。

「中身は西アジアで作られていたナツメヤシを使った甘いジャムのようなものだったのではないか」。奈良県立橿原考古学研究所の西藤清秀・埋蔵文化財部長(西アジア考古学)はそう想像する。「当時、糖分は貴重で、高い位の人だけが口にできた高級品だった可能性もある。奈良時代の日本の交易範囲がこれまで考えられていたよりもずっと広く、いろいろな物が平城京に入っていた可能性を示す」と強調する。

「バラ水が入っていたのかも」と話すのは菅谷文則・同研究所長(考古学)。バラの香りがついたバラ水は化粧水などとして使われ、西アジアで古くから作られていた。

それを使った人物として、菅谷さんは道鏡(~772年)を考える。西大寺を建てた称徳天皇の下で法王にまで上り詰め、政治の実権を握った僧だ。陶器と一緒に見つかった木簡に書かれていた神護景雲2(768年)は、天皇と道鏡が主導して西大寺が造営されている最中だった。「道鏡は加持祈祷(きとう)で称徳天皇の病気を治したとされるが、その時にこのつぼに入ったバラ水を使ったと考えるのも面白い」

航海技術が向上した8世紀後半ごろから、商人たちは東西アジア間で船に乗せ重い物品を運ぶようになった。今回見つかったようなつぼは、そのルートの途中にあたるインド洋の沿岸地域にある港町の遺跡やマレー半島で多く見つかっている。

しかし、中国など東アジアでは、つぼ自体が希少品。佐々木達夫・金沢大教授(東西文化交流史)は「入れられていた物は中国の港で荷降ろしされるなどして、日本に運ばれた時はつぼは空だった可能性がある。平城京では、当時の日本にはなかった色鮮やかな美しいつぼとしてめでられていたのだろう」と想像する。

佐々木さんは「奈良時代の東西交易といえば陸のシルクロードを考えがちだが、大量に運べる海上交易路を通ってきた物品の方が、平城京に豊かな国際性をもたらしたのかもしれない。『海のシルクロード』の終着点が奈良だったことを具体的に示す貴重な発見だ」と話す。
【花澤茂人】

 
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  1. ハル
    2009 年 7 月 9 日 15:31 | #1

    称徳天皇って、女性なんですね。女性はローズが好きだから・・・。
    道鏡はわかっていたんですね。あり得るお話だと思います。

    そういえば、小学生の時読んだ歴史マンガに道教さん出てきてましたが、
    なんとも言えない、わる?いお顔で描かれていました(笑)

    私もローズ水、化粧水のようにフェイスや子供のボディに使ってます。
    香りもいいし、何より安全につかえるのがいい。

    いや?、勉強になりましたっ!

  2. 2009 年 7 月 10 日 16:18 | #2

    シルクロードの終着駅、「大法螺窟」です。。うちのお母ちゃんは、薔薇の香りの入浴剤が好きみたいです。。。

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