ありがとう
あいまいといえば、あいまい。いいかげんといえば、いいかげん。無責任といえば、無責任。
そもそも、他者と関わって、話を聞いて、相手を理解しようと思うことが不遜な振る舞い? だとすると、これもあり。「ありがとう」は、細野流傾聴法。歌詞は、谷川俊太郎さんのお墨付きだし。
大好きな細野さんの「ありがとう」の動画、発見 !!
東京シャイネス・ライヴの起点になった佐山でおこなわれた伝説の「豪雨明けライブ」のワンシーン。
小坂忠とのデュエット素敵です。けっこう氣に入ってます。原曲は30年前のものだけれど、まったく古びた感じはありません。ありがとう…
・・・ はっぴいえんどで2枚のアルバムを作って、それから細野さんはエイプリルフール時代に一緒だった小坂忠のアルバムの仕事を少し手伝って、そのなかで「ありがとう」という曲を提供してますね。
細野 ええ。一緒に歌ってますね。「ありがとう」というのは、はっぴいえんどでやろうかと思っていたんです。でも、小坂忠は親友だったんで彼のデビューを飾るためにと提供したんです。だからひょっとすると、はっぴいえんどがやっていた曲かもしれないんです。あの曲で僕は自分の一番ベストな表現というのの片鱗をつかめたような氣がしたんです。というには、一枚目のときに歌唱法で悩んで以来、歌を勉強したというか、いつも氣にしていたんで、自分の声を出すことをやっているうちにできた曲が「ありがとう」で、自分でも歌いたかった曲なんです。
・・・ メロディがシンプルでくり返しが多くて、微妙に変わりながらくり返す曲で、細野さんの曲作りの出発点になった曲のひとつですね。
細野 そうですね。それから、よりフォーク的な方法論に接近していったんだと思いますね。ロックじゃなくて。当時ジェームス・テイラーやトム・ラッシュに影響されていたせいもある。(略)
「ありがとう」は谷川俊太郎とジェームス・テイラーの、枝葉末節といっちゃ悪いけど(笑)。そうしたら、その後、谷川さんが「ありがとう」という詞を評価していると風の噂で聞いてね、そうかあと思って(笑)。めぐりめぐって、当然のような氣もするし、嬉しいような氣もするし。
(細野晴臣、北中正和編 『細野晴臣インタビュー』平凡社ライブラリー)



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