下里
たまたま、本屋さんで手に取った雑誌の1ページが目に止まりました。
沖に出ないと、波には乗れない。
自分から漕ぎ出さないと、沖に出られない。
自然のリズムに私を合わせないと、波には乗せてもらえない。
それは、今、ここで、他者とともに生きることと、同じではないか..
ふと、そんなことを考えたら、その場から動けなくなりました。世界各国には、サーファーを圧倒させる波がある。そして、その波を追い求める若者達がいる。フォトグラファー木本直哉、彼もそのひとり。縦横無尽に動き回り、多くの瞬間を取り寄せ抑えて来た。誇るべき「日本の波」を紙面で感じてもらいたい。
THE ROAD 日本を誇る波たち
Discover Japan / The Wave of Nippon 2010
『SF1SY』 #091
下里のレフトハンダーです。
その昔、リーフで足を切りながら、海パン一丁で、もう疲れて、動けなくなるまで入って、
アプスンも、カットバックも、全部ここで習いました。
あの頃、ここでおこなわれた某大会で準優勝し、トロフィをもらいました。30年前の想い出です。
そして、忘れられない出来事が。
あれは、あるフラットの日。
地元の漁師さんいわく、今日午後2時頃、津波が来るらしい、と。
それで、しばらく車で寝て、予定時刻の10分前から海に入って、
たった一人、黒い海に向かって漕ぎ出しました。
予定時間を少し過ぎた頃、
さわさわ~と、風が吹いて、にわかに海面がうねりだしました。
そして、沖から頭くらいのセットが入ってきました。
言い知れぬ不安に包まれながら、まず1本。
また沖に出て、1本。
さらに、もう1本。
丁寧に乗りました。
それから、しばらくして、うねりが消えました。
ただ、それだけで、無事でした。
このことがキッカケで、
海に入るたび、手を合わせるようになりました。
そして、30年。
ただ、手を合わせるだけになりました。




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