下里

2010 年 10 月 8 日

たまたま、本屋さんで手に取った雑誌の1ページが目に止まりました。

沖に出ないと、波には乗れない。

自分から漕ぎ出さないと、沖に出られない。

自然のリズムに私を合わせないと、波には乗せてもらえない。

それは、今、ここで、他者とともに生きることと、同じではないか..

ふと、そんなことを考えたら、その場から動けなくなりました。

和歌山・下里

和歌山・下里ポイント


世界各国には、サーファーを圧倒させる波がある。そして、その波を追い求める若者達がいる。フォトグラファー木本直哉、彼もそのひとり。縦横無尽に動き回り、多くの瞬間を取り寄せ抑えて来た。誇るべき「日本の波」を紙面で感じてもらいたい。

THE ROAD 日本を誇る波たち
Discover Japan / The Wave of  Nippon 2010
『SF1SY』 #091

下里のレフトハンダーです。

その昔、リーフで足を切りながら、海パン一丁で、もう疲れて、動けなくなるまで入って、

アプスンも、カットバックも、全部ここで習いました。

あの頃、ここでおこなわれた某大会で準優勝し、トロフィをもらいました。30年前の想い出です。

そして、忘れられない出来事が。

あれは、あるフラットの日。

地元の漁師さんいわく、今日午後2時頃、津波が来るらしい、と。

それで、しばらく車で寝て、予定時刻の10分前から海に入って、

たった一人、黒い海に向かって漕ぎ出しました。

予定時間を少し過ぎた頃、

さわさわ~と、風が吹いて、にわかに海面がうねりだしました。

そして、沖から頭くらいのセットが入ってきました。

言い知れぬ不安に包まれながら、まず1本。

また沖に出て、1本。

さらに、もう1本。

丁寧に乗りました。

それから、しばらくして、うねりが消えました。

ただ、それだけで、無事でした。

このことがキッカケで、

海に入るたび、手を合わせるようになりました。

そして、30年。

ただ、手を合わせるだけになりました。

 
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