滴一滴
12月12日・13日、第8陣高野山足湯隊の現地派遣をおこないました。
12日、おかげさまで、ながしず荘で「被災地の声に耳を傾け、語り合う集い」を開催することができました。
当日、参加された記者の方が、下記のコラムを書いてくだしました。記事をお送りくださった岡山県千光寺様、ありがとうございました。
13日、自然の家仮設住宅で芋煮会をおこないました。
高さ5、6メートルものがれきの山が至る所にある。津波に何もかも流された町ではその異様さが際立つ。
今週初め、東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町を訪れた。震災から9ヶ月余りたつが、「復興」という言葉からはほど遠い光景だ。
約80世帯が暮らす戸倉地区の仮設住宅で、高野山真言宗の僧侶らが芋煮の炊き出しをしていた。足湯しながら傾聴ボランティアを春から続けている。特大の鍋から立つ湯気と香りに誘われるように住民が集まってきた。
カキやワカメの養殖施設すべてを津波にさらわれたという漁業者の男性(56)がいた。借金してやり直しても軌道に乗せるまで10年はかかると話す。「他の仕事を探せばいいんだけど、どうしても納得ができなくて…」。深い喪失感から立ち直れない被災者はまだまだ多い。
「炊き出しはもういらないという声もあるが、むしろこれからが必要」と地元ボランティア団体・戸倉復興支援団の渡辺啓代表は言う。食料が不足しているのではない。別々の集落から仮設に入居してきた住民が気軽に集える場を増やすためだ。ベンチを置いたり、カフェの運営もしている。
復興の険しい道のりを歩む被災者にとって力になるのは、やはり住民同士のささえあいにほかならない。そのための支援も長く続けたい。
(山陽新聞・2011年12月18日)




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