護摩 > 護摩の起源
2012 年 1 月 9 日
護摩はサンスクリット語「ホーマ(homa)」の音写で、供物を火中に投げ入れて祈願する「焼施」を意味します。
その宗教儀礼は、火の祭式で、インドでは紀元前十二世紀頃に成立したといわれる『リグ・ヴェーダ』(バラモン教最古の聖典)の当時から、現在に至るまで広く行われており、またチベットにおいてもみることができます。
そもそも蘇油、五穀、五香、切花、薬種などの供物を火中に投ずることは、神と人との媒介者で、祭壇における供物を天に運ぶ使者と信じられた火神、火天、アグニ(Agni)が、天上の神々に供物を運ぶことによって供養者の本意が如実に神々に通ずるとの思想にもとづくものです。 そのようなバラモン教の火の祭式である護摩が、密教に取り入れられたのです。
そして、密教の護摩は、攘災招福のような世間的願望をも達成しうるのはもちろんですが、さらにそれ以上に精神的解脱(さとり)をも成就しうるように、修行法として組織されたところに大きな特色があります。
すなわち智慧の火(智火)で煩悩の薪を焼き尽くし、悟りの心(菩提心)を実現することを目的とします。



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